できるだけストレスを溜めないように A氏

「一人で抱え込まないで。頼れる力をできるだけ活用して!」。 おばあちゃんの認知症がすすみ、いよいよ自分たち家族だけでは手に余るようになったとき、 ケアマネジャーさんから、掛けていただいた言葉です。 それまでは、家を空けるのが難しい、話し相手をする余裕がない、自分の時間が取れない等々、 心身共に負担が増え、ストレスも溜まりつつありました。 ストレスを溜めるとついつい語調が鋭くなるなどして、後で、そんな自分に落ち込んでいました。
 今は、許される限りデイケアを利用しています。 少し前までの時代と違って関係機関を活用することに抵抗のない時代になってきていると思います。 通所当初少し抵抗があったおばあちゃんも、「今日は、お喋りの日だよ。」と、軽く言うと応じてくれます。 施設では、一日を工夫して楽しく活動させてくださるので、おばあちゃんもすっきりした表情で帰宅します。 それが何よりも安心につながります。
 私たち家族は、おばあちゃんのいない間に家事をこなしたり、趣味など 自分の好きなことを取り入れたりしています。 おばあちゃんが元気だった頃のように「充分に」とはいえませんが、かなりすっきりした気持ちになります。 おばあちゃんが家にいるときに平常心でお付き合いできる力の源になっているように思います。
 とは言っても、時にはいやだとイライラすることもあります。 そんな時、「お年寄りは、自分の体を通して人が生きるということを教えているんだよ。 親から子への最後の教えなんだよ。」という言葉を思い浮かべるようにしています。 そして、「いずれ自分の行く道、みんなが行く道、お互い様なんだ」と思うと、心が少し穏やかになります。