介護手記 50代 男性

○家族状況
父親がアルツハイマーと診断されました。
介護する母親は、うつ病が懸念されました。(以前よりも、顔の表情が乏しく、無気力になっていました。)
父は要介護1、母親は、要支援1
子供は遠くにいて頼りにならない私(長男)と姉で東京と大阪で働いています。
父と母は二人で生活しています。

○良かったこと
五ヶ月前から父は、週に2日デイサービスへ、母は、週1回リハビリで、それぞれ施設利用ができるようになりました。
父がデイサービスに行くまで、施設の方々には大変お世話になりました。受診を拒否する父を上手く説得していただき、医師の診断が受けられたこと。デイサービスを拒否する父を根気よく説得して誘っていただいたことです。ここを越えないと何もはじまりませんでしたから。
父にとっても、1日中何もしなかった生活から、ゲーム等をして気分転換ができ、また入浴等をさせてもらい、清潔を取り戻せた。
母にとっては、父のいない時間が自由な時間としてホッと息抜きができ、母自身も、週に1回2〜3時間のリハビリは、社会とのつながりができて、人とのコミュニケーション(リハビリメンバー等)により、精神的にも癒されているのだろうと思われることです。

○世間では
介護疲れで、家族が家族を殺したとか、介護している高齢な夫が認知症の妻を道づれに焼身無理心中とか、思いつめての行動が心痛みます。ある統計によると、毎年三万人強の自殺者がいるこの国で自殺者は、単身の人よりも家族と同居している人の自殺の割合が著しく高いということでした。なぜか?

身内に対しては厳しいことも平気で言い合ったり、又何もしない無視するとかが他人よりも平気でできてしまうことが原因等推測されます。
ここで、何か家族はプラスとマイナスの両面を持ち存在になることが見えてきます。
(介護する人とされる人との関係の中にも)
最後に大切だなと思ったことが2つあります。


一つは、介護する人の自由な一人の時間が作れることです。
→父親のデイサービスで実現

二つは、社会とのコミュニケーションを持つことも大変効果的であったということです。
→母親のリハビリ施設利用

これから先症状は進行していき、困難な状況も予測されますが、現時点で思うことを書かせていただきました。