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【医師監修】認知症の症状改善薬について知ろう

『3分で読める認知症』として、『㉝ 認知症の症状改善薬』をお届けいたします。

■症状改善薬と疾患修飾薬、何が違うの?

認知症の薬には、大きく分けて「症状改善薬」と「疾患修飾薬」の2種類があります。

  • 症状改善薬:既に出ている症状、例えば記憶の低下や判断力の低下などを改善し、日常生活の能力を維持することを目指す薬です。アリセプト(一般名:ドネペジル)、イクセロン・リバスタッチ(一般名:リバスチグミン)、レミニール(一般名:ガランタミン)、メマリー(一般名:メマンチン)などがこれにあたります。
  • 疾患修飾薬:認知症の原因となる病気の進行を遅らせたり、止めることを目指す薬です。日本では、2023年から健康保険で使えるようになりました。開発段階のものも多く、近年注目されている分野です。

■認知症の症状改善薬の種類とそれぞれの働き

日本で保険適用されている症状改善薬には、次の種類があります。

  • アセチルコリンエステラーゼ阻害薬:アリセプト、イクセロン、リバスタッチ、レミニールがこれに当たります。脳内の神経伝達物質であるアセチルコリンの量を増やすことで、記憶や思考の機能を改善します。
  • NMDA受容体拮抗薬:メマリーがこれに当たります。脳細胞の興奮を抑え、症状の悪化を遅らせる効果が期待されます。

これらの薬は、それぞれ特徴があり、患者さんの状態に合わせて使い分けられます。

■副作用に注意!

症状改善薬には、さまざまな副作用が報告されています。

  • 消化器症状:吐き気、嘔吐(おうと)、食欲不振など
  • 神経系症状:めまい、頭痛、不眠など
  • 心血管系症状:脈拍数の減少、血圧の変化など
  • 皮膚症状:貼り薬でかゆみや発赤を生じることがあります
  • 精神症状:イライラしたり怒りやすくなったり、眠れなくなったりします

副作用が出た場合は、必ず医師や薬剤師に相談しましょう。

■他の薬との相互作用に注意!

認知症の薬は、他の薬との相互作用を起こす可能性があります。現在服用している薬がある場合は、必ず医師に伝えてください。

■介護者が気をつけるべきこと

  • 薬の飲み忘れに注意:毎日同じ時間に、医師の指示通りに薬を飲みましょう。
  • 副作用に注意:副作用が出たら、すぐに医師や薬剤師に相談しましょう。
  • 薬の効果を期待しすぎない:薬は万能ではありません。薬と同時に、生活習慣の改善や認知症ケアも大切です。
  • 定期的な受診:薬の効果や副作用を確認するため、定期的に医師の診察を受けましょう。

■まとめ

認知症の薬は、患者さんの生活の質(QOL)を向上させるために重要な役割を果たします。しかし、薬だけではすべてを解決することはできません。薬の正しい理解と、介護者のサポートが、患者さんの生活をより良くするために不可欠です。

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